2016y07m26d_224624516

「子宮頚管炎」という病気、「子宮」と名がついているのだから、女性の病気だろうという想像は簡単につきます。女性であれば半数以上の人が、この子宮頚管炎にかかったことがあるという風に言われており、とても身近な病気でもあります。

そのため、どんな症状があって、どういう病気であるのか、知っている人も多いかもしれません。しかし、子宮頚管炎が原因で、不妊症になる可能性があることを知っている人はどれ位いるでしょうか?多くの人が患ったことのある身近な病気だからと言って、安易に考えてはいけません。

ここでは女性であれば経験する可能性が誰にでもある、子宮頚管炎という病気について、知っておきたいことを調べました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

子宮頚管炎とは?どんな症状がある?

女性の膣と子宮を結ぶ部分を子宮頚管と言い、その子宮頚管の粘膜に何らかの原因で炎症が起こることを、子宮頚管炎と言います。単独で子宮頚管が炎症を起こすことは少なく、多くの場合、膣炎などから上部(子宮頚管や子宮へ)へ広がっていきます。

子宮頚管炎を起こす原因としては、様々な細菌への感染などが言われています。多くは性行為によって感染したり、生理用品(タンポン)の長時間使用などによって雑菌が繁殖することも原因として考えられます。

子宮頚管炎を起こす細菌には、淋菌、梅毒、大腸菌、クラミジア、カンジダなどがあり、子宮頚管炎になるとオリモノが増える、下腹部痛が起こるといった症状が出てきます。

感染した細菌の種類によっては症状に差があり、オリモノにも違い(色やテクスチャ)が出るので、どんな細菌に感染したのかという判断材料になります。子宮頸管は膣から体外につながっているため、とても細菌に感染しやすい部分です。

そのため、多くの女性が子宮頸管炎にかかった経験があると言われています。感染した細菌の種類によっては、ほとんど自覚症状を感じず、慢性的に炎症を起こした状態になっていることもあります。子宮頚管炎が慢性化すると、不妊の原因になることもあるため、注意が必要です。以下に、子宮頚管炎と不妊の関係性について調べました。

子宮頚管炎が元で不妊症になる?

子宮頸管炎には、急性のものと、慢性化したものがあります。細菌感染などによって炎症が起こるのが急性子宮頚管炎で、急性子宮頚管炎を治療せずに放っていたため、感染した状態が慢性化したのが慢性子宮頚管炎です。

子宮頚管炎が慢性化すると炎症が進行していき、下腹部痛や腰痛、性行時痛や発熱といった症状が出てくるようになります。その他にも、慢性化した子宮頚管炎が原因で合併症が起こり、子宮内膜炎や腹膜炎、子宮付属器炎といった病気にかかることもあります。

これら合併症の中には、不妊の原因となるものもあり、妊娠を希望している人は特に注意が必要です。例えば合併症の一つである子宮内膜炎ですが、これは子宮の内膜で炎症を起こした状態です。子宮内膜炎が慢性化すると、炎症が卵管や卵巣へ広がることもあります。

卵管へ炎症が広がると、卵管閉塞といった状態になり、卵子や受精卵が卵管を通過しにくいまたは、出来ないといった事が起こるため、妊娠が難しくなります。なかなか妊娠できなかった人が、子宮頚管炎や子宮内膜炎の治療を行ったことで妊娠に至った、ということもあるようです。

不妊で悩んでいるという場合は、細菌の感染が原因である事も視野に入れ、一度不妊の検査を受けてみると良いでしょう。

子宮頚管炎の治療方法や完治までの期間

検査の結果、子宮頚管炎であることがわかった場合、どのような治療方法があるのでしょうか。また、完治までに要する期間も気になります。子宮頚管炎を治療するためには、どんな細菌に感染したのかを、まずは調べる必要があります。

検査では膣からの分泌物(オリモノや膣液など)を採取し、顕微鏡を用いて原因となる細菌を特定します。細菌の種類が特定できれば、それに対応した抗生物質や抗炎症薬を使って治療することになります。この薬は内服薬であったり、直接膣内に投薬するものもあります。

炎症の程度が激しくなると、下腹部痛や発熱を伴う事があります。そういった場合は入院管理での治療を指示されることもあり、抗生物質の点滴や鎮痛薬などを使って治療していきます。また、症状が慢性化し、薬が効かない場合が出てきますが、その時は炎症部分を手術によって切除する、という事もあるようです。

子宮頚管炎の治療に要する期間は、症状の程度によって変わってくるため、2~3カ月の投薬で済むものから、年単位での治療が必要になるものもあります。

治療の途中で、症状が軽くなったからと自己判断で治療を中断してしまうと、再発したり慢性化することにもなりかねないため、医師の指示をきちんと守り、最後まできちんと治すことが大事です。症状が出にくいため、自発的に見つけることが難しい病気ではありますが、不妊の原因になることも考えると無関心ではいられません。少しでも疑わしいことがあれば、積極的に受診、治療するようにしたいものです。