不妊症という言葉を聞くと、どのように感じるでしょうか?あまり理解の少ない人にとっては、「女性の問題」や、「女性が治すべき事」という風に捉えているかも知れません。しかし不妊の原因は、女性に起因するもの、男性に起因するもの、それぞれ半分だと言われています。

男性の不妊の原因として多いものは、精子に関係するものが多数であり、男性不妊の検査には精液検査が必須です。今回は自分のパートナーが精液検査を受ける事になった時、疑問に思うであろう点についてまとめました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

精液検査のやることは何?

不妊治療を受ける事になると、一番最初にしなければならないのは、男女ともに不妊の検査を受ける事です。検査を受けてみて原因がわかれば、それに即した治療を行う事になります。女性が受ける不妊の検査は、種類も多く、時期によっては受けられないものもあるため、全ての基本的な検査を受けるのに2ヶ月ほどかかる事もあります。

それに比べて男性の検査では、基本的には精液検査しか行わない所も多く、時期に関しても特別に指定をされる事はありません。精液検査では、精子の運動量、精液中の精子数、 奇形率、ウィルスなどに感染していないかなどを調べます。検査をしてみて初めてわかることも多く、精子数に問題は無くても奇形率が高かったり、運動率が低いなど、精子の状態が悪いためになかなか妊娠に至らないこともあります。

ただし、卵子と違って精子はどんどん新しいものが作られてきます。また、生活環境が与える精子への影響は大きく、一度の精液検査で良くない結果が出ても、生活習慣などを改める(タバコをやめる、お酒を控える)など、改善する事で良い結果が得られる事もあるようです。

不妊治療を考えているならば、夫婦揃って不妊の検査を受け、それぞれが妊娠しやすい状態を目指し努力するべきでしょう。

精液の採取法は?採取量はどのくらい?

男性不妊の原因を知る上でも大事な精液検査ですが、実際にはどのように行うのでしょうか。まず、精液を採取する場所について、自宅で採取するのか、病院で採取するのか、選択することができます。不妊治療を扱う病院にはたいてい採精室という小部屋が用意されており、そちらで採取することが可能となっています。

検査してもらう精子に関して、少しでも状態が良い物を調べて欲しいという気持ちから病院で採取し、すぐに検査に回してもらう事を望む人もいますが、自宅から採取して持ち込んだ場合でも、さほど結果に違いはないようです。

逆に、病院までが遠いため、自宅での採取が叶わず採精室での採取しか選択できない場合に、緊張感などからうまく採取ができないといったこともあるようです。そのため、事前にどちらで採取するのかきちんと確認しておいた方が良いかもしれません。

採取の方法に関して、精液は清潔な手でマスターベーションにて採取することになります。この時、コンドームは使用してはいけません(コンドームには精子が活動できなくなる成分が入っています)。病院からは指定の容器が用意されるので、そちらに採取することになります。

その時の採取の量に関して、これも検査の項目の一つになりますが、正常値として1.5ml以上の精液が採取できれば良いようです。採取の量が不十分な場合でも検査が行えることはあるので、病院に確認してみると良いでしょう。精液を自宅にて採取して持ち込む際には、持ち込むまでの時間や温度の管理などについて、病院から指示がある場合は、きちんとその指示に従うようにしましょう。

結果は?どのくらいかかる?

上記のようにして採取した精液ですが、病院では精子を肉眼で観察したり、pHを調べたり、顕微鏡下で運動率を調べたり、必要に応じて遠心分離器にかけ、精子の濃度などを調べます。

気になる結果について、病院によってはその日のうちに確認することもできますが、通常はおよそ1週間後に書面でそれぞれの数値が記載されたものが渡されることになるでしょう。

以前、私たち夫婦が精液検査を受けた際には、精子濃度、運動率、前進運動率、さらには細かく、運動精子濃度(高速前進運動精子濃度、低速前進運動精子濃度)、平均精子速度などの項目が検査されており、それぞれの実測値とWHOの定める平均値との比較が記載されていました。

平均値に達していない項目に関して、医師から指示、指摘を受けることになります。精液検査の結果について上記でも少し触れましたが、一度の検査結果が悪く出ても、再検査を受けることで結果が変わることがあります。精子はとてもデリケートで、精子の運動性や濃度は、体調やストレス等によっても大きく変わることがあります。喫煙、飲酒、睡眠不足、ストレスなどを減らし再検査することで、正常値を得られることもあるので、あまり心配をせずに体調管理を心がけることが大事です。