現在ではとてもポピュラーになった「妊活」という言葉ですが、女性だけのものと思っている人はまだまだ多いのかも知れません。妊活とは、妊娠しやすい身体作りであったり生活をする事ですが、これは男性にも当てはまります。と言うのも、不妊に悩む人が多い日本において、不妊の原因を持っているのは、男性、女性、半々だからです。

不妊治療をするまでには至らなくても、将来的に子供が欲しいと考えているならば、妊娠しやすい環境を整えておいて損はありません。男女で妊活の方法は変わってくる部分がありますが、男性の妊活と言えば、まずは元気で質の良い精子を作り出す事です!そのために自分で出来る事、食事法など、精子力アップのためにすぐ実践出来ることをまとめました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

妊娠するために!状態の良い精子とは?

妊娠する上で大事なことは沢山ありますが、男性の精子の質も妊娠率に関わる大きな要素の一つです。では、質の良い精子とは、どのような状態の精子をいうのでしょう?授精するために、精子達は一つの卵子を目掛けて長い長い旅に出ます。その距離は人間で言うと、300キロにも相当すると言われています。

その間、多くのライバルとの競争に打ち勝ち、最後まで走り抜くスタミナとパワーが必要になります。そのゆえ、妊娠するためには、元気で運動能力の高い精子が精液中にたくさん存在する事が重要となります。

精液中にどのくらいの精子がいるのかを精子濃度と言い、存在する精子の中でも運動している精子の割合を出したのが運動率です。WHOの定める標準値として、精液1.0mlの中に精子が3900万以上、運動率は40%という数値が出ており、それ以下の場合には、乏精子症や、精子無力症と診断される事があります。

また良い状態の精子という条件においては、精子濃度や運動率以外のところで、形状についても無視できません。精子は頭部、中部、尾部の3つの構造から成っていて、おたまじゃくしの様な形をしています。それぞれの部位において理想的な大きさや形があるのですが、精子の中にはそこから外れてしまっているもの(頭部が小さい、尾部が短いなど)が存在します。

一つのファクターとして、全部の精子の中から理想的な形状の精子の割合を出したのが、正常形態精子率です。こちらもWHOの基準値として、4%以上である事が望ましいとされています。これらの内容は、精液検査を受けることで明らかになりますが、検査の結果が悪かった場合に改善する方法はあるのでしょうか?以下にまとめました。

食事法やサプリメントで精子の質を改善できる?

女性の卵子は、生まれた時に体内に存在する数は決まっていて、成長するに従って減少するのみで新しく作られることはありません。それに対して精子は、次々に体内で新しいものが生産されます。そのため、外的要因が精子に与える影響は大きく、食事の内容や日常生活によって、精子の状態は変わってきます。

生活習慣によっては、良い方向にも悪い方向にも変化することのある精子の環境。もちろん精子にとって、良い方向に働く栄養素というのもあります。ここでは、精子の質を上げるために積極的にとった方が良いとされる栄養素についてまとめました。

亜鉛

体内において、酵素の活性化を行う亜鉛。精子自体を構成する成分にも、亜鉛が含まれています。体内で亜鉛が不足すると、正常な精子・精液の減少、性欲の減退、勃起不全などが起きると言われています。そのため、日常的に摂取したい栄養素ですが、1日に推奨される摂取量は男性で8mgです。なかなか食べ物だけで摂取するのは難しいため、サプリメントなどで補うと良いでしょう。

Lカルニチン

精子はその構造の中に、ミトコンドリアを持っています。Lカルニチンはアミノ酸の一種であり、脂肪酸と結びつきミトコンドリアでエネルギーに変換されます。Lカルニチンを摂取することで、精子でもエネルギーが生産されるため、運動率が上がるとされています。摂取したいLカルニチンの量は、1日に1,000mgですが、食事だけで補うのは大変なため、こちらもサプリメントを利用すると良いでしょう。

ポリアミン

細胞の新陳代謝に深く関わっており、細胞分裂の際に遺伝子のコピーを行う成分であるポリアミン。ポリアミンを摂取することで、精子の運動率が高まったという研究報告があるようです。納豆などの大豆の発酵食品に多く含まれている栄養素ですが、食べ物だけで摂取するのは難しいため、こちらもサプリメントの利用が望ましいです。

少しでも精子の質を上げたいのであれば、上記のような栄養素を積極的に摂取するのも良い方法かもしれません。

精子力をアップさせる方法!

前項では精子の質を向上させる食品や栄養素について書きましたが、食べ物以外でも精子力をアップさせる方法はあります。上記でも少し触れましたが、精子というのはとてもデリケートなもので、その状態は外的要因に大きく左右されることがあります。

外的要因というのは、男性の生活習慣、環境であり、どのような食生活をしているのか、生活環境はどうか、嗜好品はどのくらい摂取しているのか、などということが関係してきます。さらに具体的に言うと、睡眠不足やストレスを多く感じるような生活を送っていると、精子にも悪い影響を与えると言われています。

その他にも、過度の飲酒や喫煙を行うと、精子の運動率や正常形態率が悪くなるとも言われています。

また精子は熱に弱いという性質をもっているため、締め付けの強い下着や通気性の悪い下着などは好ましくないというデータもあるようです。実際に、精液検査の結果が悪かったため日常生活を見直し改善して再検査を受けたところ、さまざまな数値に改善が見られたそうです。

男性であっても女性であっても子供を望んでいるならば、妊娠力アップのための妊活はとても大事です。妊娠するために必要な、「精子の質を上げるため」にできること。身近なことから始めてみてはいかがでしょうか?