黄体機能不全 食事

妊娠したいのになかなかできない、不妊の悩みは女性にとって、とても辛いものです。そんな不妊の原因というのは、人それぞれで様々です。普段の生活を見直せば改善できるようなものから、手術を要する状態まで、本当に様々なんです。

不妊治療を始めると、今までに聞いたことのないような薬の服用があったり、痛い注射を受けたりと、医師の指示に沿って治療が進みます。治療中であっても、できれば薬などには頼らずに、食べ物や健康法などで対応していきたいと思う人も多いはず。

もし黄体機能不全と診断されてしまったら、食べ物やサプリメント等で状態を少しでも改善することは可能でしょうか?黄体機能不全に効果のある食べ物や栄養素について調べてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

黄体機能不全とはどういう状態?

女性が妊娠するためには、大きく二つの女性ホルモンが関わっています。一つは卵胞ホルモン、エストロゲンで、もう一つは黄体ホルモン、プロゲステロンです。

どちらのホルモンも分泌量が少なかったり、分泌のバランスが悪いと、妊娠しにくい状態になってしまいます。

黄体機能不全とは、黄体ホルモン、プロゲステロンの分泌が正常に行われていない状態を言います。黄体ホルモンは、排卵後に卵胞から黄体へと変化した器官から分泌されるホルモンであり、受精卵が着床し易いように子宮内膜のコンディションを整えたり、体温を高温に保ち妊娠が継続し易い状態を作るといった作用があります。

そんな作用を持つ黄体ホルモンの分泌が乱れると、通常14日ほど続くはずの高温期が短くなったり(10日以下)、受精卵が着床しにくい、または、着床してもその状態を維持できず、流れてしまうといったことが起きてしまいます。妊娠を望んでいる人にとって、こういった状態は避けたい事の一つだと思います。

では、黄体機能不全を改善するにはどうすれば良いのでしょうか?次項では、黄体機能不全の治療法について触れています。

黄体機能不全の治療法

黄体機能不全と診断された場合、妊娠するためにはどんな治療法が有効なのでしょうか?治療法を知る前に、黄体ホルモンが分泌される仕組みについて、少し説明します。

黄体ホルモンが分泌されるのは卵巣からですが、黄体ホルモンを分泌するように指示するのは、脳の下垂体という部分です。脳の視床下部という部位から命令を受けた下垂体は、FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)というホルモンを分泌します。この二つのホルモンが卵巣に作用して、黄体ホルモンが分泌されるといった流れになっています。

FSHには卵胞を成熟させる作用があり、LHには排卵を促す作用があります。この二つのホルモンが作用する事で排卵が起こり、その結果排卵後の卵胞が黄体へと変化し、黄体ホルモンが分泌されるのです。

黄体ホルモンが分泌されるためには、FSHとLHの分泌が重要であり、黄体機能不全の治療では、排卵をコントロールする事が必要となってきます。

実際には排卵誘発剤を用いて卵胞の熟成、排卵を促したり、直接黄体ホルモンを投与して補充するなどの治療が行われます。こういった治療法は妊娠を希望している人に積極的に行われる方法であり、妊娠の希望がない人はその限りではありません。

しかし黄体機能不全の状態を治さなくても良いというわけでは無く、ホルモン剤を利用しない方法で改善を試みます。それは生活習慣の見直しであったり食事内容の改善など、すぐに実践できる事も多くあります。次項では主に食による黄体機能不全の改善について、まとめました。

黄体機能不全に効果のある食べ物や栄養素とは?

黄体機能不全を改善するのは、何も全てを病院に頼らなくても自分でできる事というのもあります。黄体機能不全の原因は、冷えやストレス、自律神経の乱れや血行不良などにあると言われていて、これらはある程度、生活習慣を見直す事で改善が可能な事だと思います。

また、黄体ホルモンというのは体内で作られているため、黄体ホルモンを体内で生成するために必要な栄養素を摂取すれば黄体ホルモン自体が増加する事もわかっています。

上記のようなことに気を付け、黄体ホルモンを増やす栄養素を摂取することで、黄体機能不全の改善が見込めるという訳です。以下に、黄体機能不全に効果があると思われる食材や栄養素についてまとめました。

ビタミンE

体内の黄体ホルモンを生成する元になると言われているのが、ビタミンEです。ビタミンEは、血流を改善したり抗酸化作用を持つ事から、不妊症の人が好んで摂取する栄養素でもあります。ナッツ類に多く含まれており、1日に必要な摂取量は6mg程度で、食材から摂取しにくい場合はサプリメントを利用しても良いでしょう。

葉酸

緑黄色野菜に多く含まれていると言われる栄養素で、妊娠を望んでいる人や妊婦さん、授乳中の人などに積極的に摂取して欲しい栄養素です。胎児の正常な発育をサポートし、子宮などのコンディションを整える作用もあることから、流産の防止にも繋がると考えられています。ほうれん草や小松菜、レバーや納豆、キゥイなどから摂取できますが、毎日適切な量の摂取は難しいため、こちらもサプリメントを利用すると良いでしょう。

体を温める食材

「冷えは女性の敵」と言うように、体が冷えていては妊娠のためにも良くありません。冷えは血流を悪くし、血行不良を招きます。適度な運動を行って筋肉をつけ、体の内部から温める食材を摂る事が必要です。主に冬に旬を迎える食材は、体を温める作用があると言われており、冬野菜(人参や大根など)や、冬の果物(リンゴやさくらんぼなど)を選んで取り入れると良いでしょう。

黄体機能不全と診断されたからと言って、妊娠出来ないというわけではありません。まずは規則正しい健康的な生活を送り、上記のような食材や栄養素を積極的に摂取することで改善を目指してみてはいかがでしょうか?