卵巣がん 妊娠

人間は様々な病気にかかる生き物で、そんな病気の中でも命の危険を感じる「がん」は特に怖い病気の一つでしょう。日本では、男女ともに肺がんや大腸がんが原因で亡くなる方がとても多くなっていますが、その他のがんだって侮れません。女性で言えば、女性特有のがんとして「乳がん」を思い出す人も多いかもしれませんが、個人的な感想を言えば乳がんよりも怖いのは「卵巣がん」かもしれません。

卵巣は妊娠にも大きく関わっている臓器だけに、卵巣がんになってしまうと妊娠できないのではないかという心配も出てくるでしょう。ここでは、もし卵巣がんになってしまった場合に気になる妊娠の可否について、調べてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

怖いがんの一つである卵巣がん

卵巣と言えば、妊娠するためにとても大事な器官で、卵子の放出や女性ホルモンの分泌を行っている臓器です。女性の体内の奥の方、骨盤の内部に位置していて、その大きさはほんの2~3センチほど、左右対称に2か所存在しています。

卵巣は女性の体の中でも腫瘍が出来やすい部位として良く知られていて、良性の腫瘍である卵巣嚢腫になると10代、20代であってもよく見られるそうです。卵巣に出来る腫瘍のうち8割ほどは良性の腫瘍であると言われていますが、残りのおよそ2割が悪性の腫瘍、すなわち卵巣がんという事になります。

卵巣がんを発症する年齢は40歳代から増加してゆき、50~60歳代が一番多くなっています。

卵巣がんの怖いところは、初期症状や自覚症状が乏しいために早期発見が比較的難しく、再発の恐れも高いところです。発見されたころには病状が進んでおり、他の臓器や器官に転移していることも少なくはないようなのです。

若い年代での発症は、命の危険はもちろん、将来的に妊娠ができるのかどうか、というところも女性にとっては気になる部分だと思います。次項では卵巣がんの治療法や妊娠の可否について、調べてみました。

もし卵巣がんになったら...妊娠不可能?

もし卵巣がんになってしまったら、自分は妊娠できるのだろうか・・・。卵巣というのは、妊娠する上で重要な卵子の放出や女性ホルモンの分泌を行っている臓器であり、そんなところに「がん」ができたとなると女性であれば誰もが不安になってしまうでしょう。

卵巣がんになっても妊娠できるのか?結論から言うと、治療次第では条件によっては不可能ではありません。しかし、残念ながらすべての卵巣がん患者が妊娠可能という訳ではありません。

上述の通り、卵巣というのは女性の体内に左右に2か所存在します。卵巣がんは左右どちらかの卵巣にできることが多く(左右両方にできることもあります)、発見が比較的早く、他への転移も認められない場合は、腫瘍のみの切除術、または片側の卵巣全摘出術にて治療が可能な場合があります。

腫瘍部分のみの切除であれば、卵巣の機能は温存できるため、もちろん妊娠することも可能です。ただし、通常の卵巣がんの治療においては、予後のため卵巣に加えて子宮まで全摘出することになるため、そうなってしまうと妊娠は不可能です。患者が妊娠を強く望んでいて、片側の卵巣には腫瘍が認められずに温存できると判断された場合のみ、妊娠が可能な場合がある、ということになります。

卵巣がん早期発見のポイント

妊娠が出来なくなってしまう可能性があり、命の危険までも感じることになってしまう怖い病気である卵巣がん、できることならなりたくないですが、もしできてしまった場合は早期の発見、治療をしたいものです。

しかし卵巣がんというのは、上記でも述べたように初期症状や自覚症状に乏しく、早期発見が比較的難しい病気の一つなんです。自覚症状を強く感じるようになっている頃には病気が進行していて、他の臓器などに転移していることも少なくはありません。

発症する年代から見ても、40代以降の女性であれば1年に一回などと決め、定期的に検診を受けることが早期発見の一つのポイントでしょう。

また、自覚症状が乏しいとは言っても、腫瘍の影響で少しずつ体への変化は見られます。卵巣に腫瘍ができそれが大きくなってくると、他の臓器を圧迫するようになってきます。その結果、頻尿になったり、スカートなどのウェストのサイズがきつくなったり、空腹時にも関わらず膨満感を感じるようになってきます。

こういった症状が感じられるようになったり増えてきたと感じる場合は、年齢に関係なく婦人科を受診すると良いかもしれません。

現在、子宮がん検診はあっても、卵巣がん検診を行っている病院はまだ少ないかもしれません。自発的ではなく、偶発的に見つかることも多い卵巣がんですが、日ごろから上記の様な症状に注意し、自主的に検診を受けるなど、早期発見、早期治療をこころがけたいものです。

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