卵巣がん 原因

子供を妊娠して出産できるのは女性だけであり、将来的に子供を持つことを当たり前のように感じている人も多い世の中、しかし、実際にはさまざまな理由、事情によって子供を産めない、持てない人も多く存在しています。

妊娠に直接かかわる子宮や卵巣の病気を患う事も、妊娠、出産を不可能にする要因の一つになり得ます。子宮がんや卵巣がんといった病気になってしまうと、妊娠や出産がとても難しくなってしまう可能性があるため、妊娠を望むのであればこれらの病気にかかるのは避けたいところです。

今回は特に「卵巣がん」について、妊娠を希望している人ならばチェックしておきたい原因や予防方法について、気になる点をまとめてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

卵巣がんになると妊娠は難しい?

女性にとって、卵子を放出したり、女性ホルモンを分泌するといった重要な働きをしてくれる卵巣ですが、実は女性の体内の中でも最も腫瘍が出来やすい部位の一つなのです。

卵巣にできる腫瘍のうち、8割ほどは良性の腫瘍(卵巣嚢腫)であると言われていて、それらは小さかったり症状を呈さない限り、切除などの積極的な治療は行われないのが一般的です。

卵巣にできるおよそ2割ほどが悪性の腫瘍、すなわち卵巣がんという事になりますが、良性、悪性の判断は、最終的には腫瘍部分を切除して病理検査を行わないと正確には断定はできません。

手術に至るまでに良性悪性の判断はある程度つくものの、卵巣がんというのはほとんど症状を伴わないまま進行してしまうため、何かしらの不調や違和感を感じて婦人科を受診したころには、ある程度がんのステージが進行していることも少なくはないようです。

ステージが進行していた場合、周辺臓器などに転移していることも少なくはないため、基本的な卵巣がんの治療というのは、卵巣、子宮、卵管などの臓器を全て摘出してしまうことになります。そうなると妊娠、出産は不可能となるため、妊娠を望む女性にとって卵巣がんというのはとても厄介な病気なんです。

早期の発見が叶い、卵巣を温存することができるならば、卵巣の機能は保たれるため、妊娠、出産もかならずしも不可能という訳ではないようです。

参考 卵巣嚢腫になったら妊娠できる?良性と悪性での違いは?

卵巣がん、その原因とは?

卵巣がんになってしまう原因は何なのか、それがわかれば予防法や対策も立てられるはずですが、実は現在、卵巣がんになる原因について、はっきりとはわかってはいないことが多いようなのです。それでも卵巣の重要な働きの一つである「排卵」が関係していることは、以前から言われていることです。

排卵は卵巣内の卵胞から卵子が放出されて起こりますが、その時に卵子は細胞を突き破って出ていく必要があります。破れた細胞はそのままという訳にはいかないので、体内のシステムにより修復が行われますが、毎月排卵が起こるたびに破壊と修復が行われている卵巣では、その過程で腫瘍が出来やすくなっていて、その腫瘍の中に悪性の卵巣がんも含まれているという訳です。

出産を経験する女性は、1年以上もの間月経が止まり、排卵もストップします。排卵が起こっていない間、卵巣は(排卵に関して)休止状態にあるので、出産の回数が多いほど卵巣がんになるリスクは低いというようなデータもあるようです。

これは言い換えれば、出産を経験していない女性では卵巣がんのリスクが上がるという事なので、40代以降で出産未経験の女性は特に注意が必要になります。

また、排卵以外の因子としては、遺伝(2親等以内の親族に婦人科系のがんを発症している人がいないか)や、婦人科系の病気の既往歴(子宮内膜症や乳がんなど)が関係していると言われています。その他にも乱れた食生活(高カロリー、高脂肪)や肥満、喫煙といった生活習慣や環境は他のがん同様に、卵巣がんをも誘発する原因の一つだと言えるでしょう。

卵巣がん、その予防法とは?

はっきりとした原因はわかっていないものの、上記のようなことが言われている卵巣がんについて、病気にならないための予防策はあるのでしょうか?

これは卵巣がんに限らず、どんながんについても言えることですが、まずは生活習慣を改善し、健康的な生活を送ることです。

あらゆるがんの発症リスクを高める因子として、喫煙、過度の飲酒、ストレス、肥満、高カロリー高脂肪の食事、などが言われています。これらはがんだけでなく高血圧や糖尿病などの生活習慣病を招く原因ともなっていますので、思い当たるふしのある人は改善するよう努めるべきでしょう。

また、卵巣がんに大いに関係がありそうな「排卵」に関して言えば、避妊対策として低用量ピルの使用を考えることです。低用量ピルは避妊薬として有名ですが、これは女性ホルモンを操作して排卵を起こさせなくする薬です。

実際に低用量ピルの普及率が高いアメリカでは、卵巣がん患者の数が減少傾向にあるそうです。避妊の方法として低用量ピルを使用することは、排卵を止めることにもなるため、卵巣がんの予防にもなり得るという訳です。

卵巣がんは妊娠できなくなる可能性が有るだけでなく、命の危険も伴う怖い病気の一つです。上記の通り、婦人科系の病気の既往歴のある人や出産未経験者(特に40代以降)、親族に卵巣がん発症者がいる人などは特に注意が必要でしょう。

上記の条件に当てはまらなくても、女性であれば誰が発症してもおかしくない病気です。予防方法や定期的な検査を受けて、病気にならないように、または発症しても早期の発見・治療が行えるよう日頃から気を付けていきましょう。

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