黄体機能不全 検査

「黄体機能不全」という言葉を知っているでしょうか?生理不順のある人や、妊娠を意識している人ならば「知っている」、という人も多いかも知れません。

黄体機能不全とは、妊娠するために不可欠な「プロゲステロン」という女性ホルモンの分泌に不具合が起こっている状態で、この状態を放っておくと不妊の原因にもなり得ます。妊娠を希望している人は特に注意してほしいこの黄体機能不全という状態、病院などにかからなくてもある程度自分で把握することも可能です。

もし自分の体に黄体機能不全の状態が疑われたならば、どのような状況にあるのか、しっかりと検査してみなければなりません。今回は黄体機能不全を調べる検査方法や、検査にかかる諸費用などについてまとめてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

黄体機能不全とはどんな状態?自分でわかることがある?

黄体ホルモンという名前の女性ホルモンを知っていますか?プロゲステロンとも言われるこのホルモンは、「黄体」という器官から分泌される女性にとってとても大事なホルモンの一つです。女性の体では毎月、卵巣から排卵が起こっている訳ですが、排卵を終えた卵胞は黄体という器官へと変化します。

この「黄体」から分泌されるのが「黄体ホルモン」ですが、何らかの原因により黄体がうまく機能しなくなると、黄体ホルモンの分泌が正常に行われなくなり、さまざまな症状を呈するようになってきます。黄体ホルモンには、基礎体温を高温に保ったり、子宮内膜を厚くするといった作用があるため、その分泌が正常に行われなくなると、生理不順や流産を引き起こす原因にもなり得ます。

このような状態を「黄体機能不全」といい、特に妊娠を望む女性にとっては不妊の原因にもなり得るため、治しておきたい症状の一つなんです。なかなか妊娠できないという人は、黄体機能不全を疑ってみても良いかも知れません。

基礎体温を記録しているならば、黄体機能不全は病院で検査を受ける前に、自分で気づくことがある程度可能です。正常な生理周期を持っている人の基礎体温は、排卵頃を境に低温期と高温期の2層性を示します。通常、低温期と高温期の温度差は、0.3~0.6度以上あるものです。

しかし黄体機能不全では、黄体ホルモンの分泌が正常に行われていないために体温を高温に移行することができず、低温期と高温期の温度差が0.3度以下になる事があります。その他にも、高温期が短い(10日以下)、高温期中に急に体温が下がる、などの状態が見られる場合は、黄体機能不全を疑うべきかも知れません。

▼参考 自分で発見可能?黄体機能不全は基礎体温表でわかることも

黄体機能不全を調べる検査の方法

上記の通り、妊娠したい女性にとって黄体機能不全という状態は、非常に好ましくありません。基礎体温を記録していて、上記の様な異変に気が付いたならば、婦人科などを受診して適切な治療を受ける必要があります。

治療を受ける前には、自分がどのような状態にあるのか検査をしなければなりませんが、婦人科での検査や治療というと、初めて受診する人にとっては不安に思う部分があるかも知れません。ここでは黄体機能不全を調べる検査方法についてまとめましたので、病院を受診する前に参考にしてみて下さい。

まず、黄体機能不全の検査では婦人科や産婦人科を受診する必要がありますが、基礎体温表を普段から記録している人は持参し、それを確認しながらの問診が行われます。問診では生理期間中の経血量や期間、生理周期などを確認することになります。

問診が終わると、定められた期間に採血を行い、血中のプロゲステロン値を調べます。プロゲステロンは排卵後から分泌が増加するため、排卵後の一週間前後で採血されることが多く、その時期に血中のプロゲステロン値が10ng/ml未満であると黄体機能不全が疑われることになります。

その他にも子宮内膜がきちんと厚みを増しているかを超音波エコーで確認したり、子宮内膜の生検(黄体期中期ころに子宮内膜の一部を採取して、日数通りの発育がなされているかを検査する)などが行われることがあります。

黄体機能不全を調べる検査では、時期が指定されることが多いため、医師に指示された日程を守って病院を受診することが必要となります。

黄体機能不全、その検査費用とは?

黄体機能不全であるかどうかを調べるためには、定められた時期に病院を受診し、問診や採血、生検を受ける必要があることが分かりました。黄体機能不全の検査は、婦人科や産婦人科を受診する必要がありますが、黄体機能不全のみの検査というのは(病院にもよりますが)受けられないかもしれません。

黄体機能不全と言うのは上記でも少し触れたように、不妊の原因となる事があります。そのため、だいたいの病院では不妊検査の1項目として、黄体機能不全の検査が含まれます。基本的に自分が黄体機能不全である可能性を考えて病院を受診するのであれば、今すぐでなくても将来的に妊娠を望む気持ちがあれば、全ての不妊の検査を受けておいても損はありません。

ただし、不妊の検査と言うのは健康保険の対象になっていない項目もあるため、高額になる可能性があります。すべての検査を行うとなると、2~3万円の費用が必要になるでしょう。病院によって検査項目の増減がありますので、受ける必要があるかどうかは医師や看護師の方と良く話し合ってから決めれば良いでしょう。

▼参考 生理不順でもタイミング法は成功する?確率を上げるには?