生理前出血

女性にとって煩わしくも大切な生理、その期間や周期、量などには個人差があり、それらは女性の体調を読み取る一つのバロメーターになっているとも言えます。

正常な周期を持つ人であれば、生理というのは28日前後ほどの決まった期間で繰り返し起こり、5~7日間ほどの出血が起こるのが普通ですが、もし生理期間前に生理様出血が起こってしまうと、「なにかの病気ではないか」と不安になってしまいませんか?

生理前に起こる不正出血、実は黄体機能不全の症状の一つかもしれません。もし生理前に不正出血を起こすようなことがあれば・・・。その原因や治療法などについて、調べてみました。

生理期間前に起こる不正出血の原因として考えられること

女性は男性に比べて出血や血を見ることに抵抗が無い、なんて話を聞いたことがありませんか?これは、女性は毎月のようにやってくる生理の出血を体験しているためである、なんて言われています。

しかし血を見ることに慣れてはいても、予想外の出血があると心配になってしまうものです。毎月起こる生理の出血以外に性器から出血が起こることを「不正出血」と言いますが、不正出血を経験している人はとても多いのではないかと思います。

と言うのも、女性の体はとてもデリケートにできているため、ちょっとしたことで(ストレスや体調不調など)バランスを崩し、ホルモンの乱れなどから出血を起こすことがあり得るからです。不正出血が起こる原因には、それが起こる期間によって様々なものが考えられます。

それらは病気が原因(炎症や腫瘍など)のものや排卵時に起こるもの、受精卵が着床した時に出血を確認したという人もいます。こういった不正出血の中でも、生理期間前に起こる不正出血の原因として考えられるものの中には、黄体機能不全が原因のものがあります。

黄体機能不全とは、黄体と呼ばれる器官の機能が低下し、女性にとって大事なホルモンである黄体ホルモンの分泌に異常を来している状態です。黄体機能不全になってしまうと、妊娠にとって不利な状況が出てきてしまうため、不妊症の原因にもなってしまいます。生理の前にどのような出血があれば黄体機能不全を疑うべきでしょうか?

下記では、黄体機能不全の症状や出血の特徴についてまとめました。

▼参考 黄体機能不全かなと思ったら!検査方法や費用について

その出血黄体機能不全かも・・・量や症状は?

ちょっとしたことで出血を起こしやすい女性の体、そんな不正出血の中でも、黄体機能不全が疑われる出血の特徴とはどんなものでしょうか?黄体機能不全とは上記でも少し触れたように、黄体と呼ばれる器官の機能が低下して、黄体ホルモンであるプロゲステロンの分泌に異常を来している状態です。

黄体ホルモンは妊娠を成立させるためにもとても重要なホルモンで、子宮内膜を厚くして受精卵が着床し易くする作用や、体温を高温に保ち妊娠を継続させるような作用を持っています。そのために黄体ホルモンの分泌が不足したりバランスが崩れると、妊娠しにくい(子宮内膜の状態を保つことができずに剥がれ落ちるなど、流産の原因にもなり得ます)状態となり不妊の原因としても言われているのです。

黄体機能不全による出血は、生理期間の数日前から起こり何日間か続きます。その時の出血量は個人差はあるものの、月経初日のような少量であることが多いようです。少量の出血が続いた後に通常の生理が来る場合や、生理自体が早く来る(生理周期が短くなる)傾向にある黄体機能不全ですが、特に妊娠を希望している女性にとっては改善しておきたい状態と言えます。

もし黄体機能不全であることが分かったならば、どのような治療法があるのでしょうか?またどんな薬を使用することになるのでしょうか?次項にて調べてみました。

黄体機能不全の治療法や使用される薬

妊娠を望んでいるのであれば、黄体機能不全の状態を改善しておきたいものですが、それにはどのような方法があるのでしょうか?黄体機能不全になってしまうと、黄体ホルモンプロゲステロンの分泌が減少するために、排卵が起こりにくくなる、子宮内膜が育たなくなる、体温を高温に保てなくなる、といった事が起こってきます。

治療の前に行われる検査にて、排卵の有無やプロゲステロン値、子宮内膜の成長度合いなどを調べ、個人に合わせた治療法がとられるようになります。もし排卵が起こっていない、起こりにくくなっているのであれば、排卵誘発剤(クロミッドやゴナドトロピンなど)を使用して排卵が起こりやすい状態を作ります。

また、プロゲステロンの分泌が足りていないことによって子宮内膜の成長が悪い、体温の上昇が低いという事であれば、HCG(ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン)という成分の注射を打ち黄体ホルモンの分泌を促したり、または直接黄体ホルモンを補充するためにルトラールやデュファストンと言った合成黄体ホルモン剤を服用することもあります。

黄体機能不全を起こす原因と言うのは、実ははっきりとわかってはいないため根治は難しい症状と言えますが、上記の様な治療や薬を使って改善することはできます。

もし妊娠を希望しているのになかなか妊娠できない、生理が不順である、などの悩みがある場合は、黄体機能不全を疑ってみて一度婦人科を受診してみても良いのかも知れません。

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