人工授精当日

不妊治療をしていて人工授精の治療を受けることになった時、治療前に病院側から一通りの手順や方法を聞いて確認はしていたものの、日程や時間に指定、限りがあるものなので、「失敗できない」という緊張感があったのを覚えています。

初めて経験するとなれば、誰でも戸惑ったり不安になったりしますよね。ここでは、初めて人工授精を行う時、それも当日の朝の過ごし方について的をしぼり、注意点などを書いてみました。

人工授精当日の朝の過ごし方とは?

まず、人工授精についてその方法を簡単にお話しします。人工授精では、事前に採取した男性パートナーの精液を病院に持ち込み、洗浄・濃縮を行い(行わない場合もあります)、カテーテルを用いて人工的に女性の子宮内に注入することで処置が完了します。ですので、当日の朝は男性パートナーの精液を採取すること(採精といいます)が必要となります。

病院側から用意された専用の容器に採取するのですが、いくつかルールがあります。私が受けた説明は①コンドームを使用してはいけない、②手を清潔にしマスターベーションで採取すること、③病院の予約時間から2時間以内のものを用意すること、ぐらいでしょうか。

人工授精自体は女性側の排卵のリズムに合わせて予定を組み、実施されるわけですが、当日の朝は男性パートナーの協力がとても重要です。普通の会社員の方であれば、決まった時間に仕事に出かけなければならないのですから、病院の予約の時間に合わせて早起きしたり、または少し遅れて出社するなど、普段に比べて時間や予定の調整が必要になってきます。

一方女性側は、当日の朝にすることは特になく、普段通りに過ごしていて大丈夫です。少し男性側は朝から大変な思いをすることになりますので、女性はなるべくスムーズにいくようサポートしてあげると良いと思います。

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時間や温度管理に気を付けよう

人工授精当日の朝の、男性パートナーのやるべきことがだいたいわかっていただけたと思います。それでは病院に行くまでの間に何に注意すれば良いでしょうか。精液を採取する際に気をつけることは、病院から指示された上記のとおりなのですが、精液をもって行くときにも注意することが何点かあります。

まず1点目は病院に持ち込む「時間」についてです。上記でもふれていますが、精液は予約時間の2時間以内のものを持ち込むようにとの指示があります。病院によってこの時間の指定は前後すると思いますが、新鮮で元気な精子が必要になるためです。時間の経過により運動率が落ちたり、鮮度が落ちるため病院側から指示されている時間を守って採取、持ち込みをしてください。

2点目は採取した精液の温度管理についてです。精子は暑さにも寒さにも弱いため、夏場や冬場は特に注意が必要になります。夏場であれば暑い場所に置きっぱなしにしないよう注意したり、冬場であれば採取直後からタオルにくるむなどして冷えないようにしたりと、急激な温度変化に気をつけてください。もともと体内にあったものですから、人肌で温めながら持ち込むのが良いでしょう。

お互いの協力が大事

人工授精当日の朝の過ごし方について書いてみましたが、いかがでしょうか?思っていたほど大変なことはないということが、分かって頂けたのではないかと思います。

初めてのことだと戸惑うことも多いですが、時間に余裕を持ち落ち着いて行動すれば難しいことはなく、スムーズに進むはずです。ただ、やはり当日の朝は男性パートナーの協力がとても大事で、男性側からしてみれば朝からイレギュラーなことを強いられる訳ですから、精神的にも少し大変だと思います。

女性側ではパートナーを焦らせることの無いよう、時間や精神面での配慮が必要になってきます。子供が欲しいという気持ちはお互いに共通のものだと思います。お互いの大変な部分を理解しあって、気持ちを尊重し、協力して進めていくことが不妊治療ではとても大事になってきます。

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