人工授精当日

不妊治療のステップの2段階目として人工授精という方法がありますが、受けたことのない人にとっては、どんな治療なのか、費用はどのくらいかかるのか、どのくらいの時間がかかるものなのか、など気になることはたくさんあると思います。そこで今回は、表題のとおり人工授精当日にはどのくらいの時間がかかるのか、というところ特化して私の経験をもとにまとめてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

そもそも人工授精ってどんな治療?具体的な方法とは?

「人工授精」という言葉から、大変な治療をイメージしていませんか?私も経験するまでは「人工」というくらいなので、医療機関の力を借りて高度で大変な治療が行われるものだと思っていました。

でも実際は肉体的、経済的、時間的負担も想像していたものほどではありませんでした。不妊治療のステップとしては比較的チャレンジし易い治療であると言えると思います。

人工授精の具体的な方法ですが、まず男性パートナーの精液を採取し病院へ持ち込みます。その後必要があれば精液の洗浄・濃縮(精子濃度や運動率の調節を行うため)を行います。準備が整えば先ほどの精液をカテーテル(医療用の細長い管)を用い、女性の子宮内に注入することで処置は完了となります。

注入された精子と卵子が出会い、受精卵となり、着床が起こり妊娠に至る、というのは自然妊娠の経過と変わりはありません。採取した精液を洗浄・濃縮し注入する、というところだけが「人工」なのであって、あとの経緯は自然妊娠と差異がないのです。

いかがでしょうか、想像していたよりもずいぶん簡単なものに感じませんか?

病院での受付から診察、処置までの流れ

では実際に病院での受付から診察、処置終了までの流れはどうなっているのでしょうか。私が経験した治療の流れは、以下のようなものでした。

人工授精当日の朝、予約の時間に間に合うように男性パートナーに精子の採取(採精といいます)をお願いし、それを持って来院します。受付の方に持ち込んだ精液の容器を渡し、必要があれば精液の洗浄・濃縮をお願いします(これは病院側で検査し、判断されます)。洗浄・濃縮の作業が終わるころに診察があり、そこで排卵の有無や処置が受けられる状態かどうかの判断がされます。診察、内診で問題がなければそのまま診察台の上で精液の注入が行われ、処置は終了となります。

また、先ほどの内診、超音波エコーでは、排卵が行われているかどうかを確認するのですが、まだ排卵が起こってない場合は最後に排卵を促す筋肉注射を受けてその日の一連の流れは終了となります。

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実際の所要時間は?どのくらいの時間がかかった?

最終的に私が受けた施術では、当日受付から会計までにかかった時間はそれぞれ以下のようになりました。

・精液の洗浄・濃縮に1時間程度
・内診~診察、精液の注入まで10分程度
・注射などの処置に10分程度

全部で一時間半、多くても2時間ほどですべてが完了しました。もちろん処置当日の予約の込み具合や患者数によっても左右されるとは思いますが、半日もあれば治療を受けられることがわかって頂けたと思います。

お互いに仕事を持っているカップルであれば、なかなか仕事を休むわけにもいかず、治療を受ける必要があっても仕事のことを考えると二の足を踏んでしまいそうですが、半日仕事を休むだけで治療を受けられるとしたらどうでしょうか?人工授精では治療後も普段通りの生活をして問題ありませんので、午前中に処置を受けて午後から出勤することも十分可能です。パートナー同士少し時間や予定に余裕を作れるのであれば、すぐに受けられる治療です。まずは検査を受け、必要があれば積極的に人工授精の治療を受けてみてください。

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