人工授精

私たち夫婦が不妊治療を始めたのは、私が31歳、主人が35歳の年齢の時でした。不妊治療にはステップがあり多くの場合は、タイミング指導からスタートすることになるでしょう。

タイミング指導で妊娠に至らない場合、人工授精、体外受精とステップアップしていくのですが、いきなり人工授精や体外受精を勧められることがあります。

⇒ 3段階の不妊治療を理解しよう:タイミング法・人工授精・生殖補助医療技術(体外受精・顕微授精)

不妊検査の結果、自然妊娠することが難しいことがわかり、高度な不妊治療を勧められることはありますが、それ以外の理由として年齢の条件が悪い場合にも、最初のステップを飛ばし人工授精、体外受精を勧められることになります。

不妊治療を始めるのに最適な年齢とは何歳くらいでしょうか?また、不妊治療の中でも人工授精についてスポットを当てると、成功の確率は年齢によって差がでてくるのでしょうか?8回の人工授精の経験を通して学んだこと、医師から聞いた話などをまとめてみました。

不妊治療を始めるのに最適な年齢は?

前述の通り、私たちが不妊治療を始めたのは私が31歳のときでした。当時の私の考えとして20代で不妊治療なんて早すぎる、と思っていたのです。

結婚して5年目、特に避妊を意識していなかったのに、一度も妊娠の兆候がみられなかったことに疑問をもち、不妊検査をうけることになったのですが、そのときにはすでに31歳で少し焦りを感じ始めていました。

近年は晩産化が進んでいて芸能人でも女優さんが37歳で第一子を出産など、いわゆる高齢出産のニュースをよく見かけます。そういうニュースをみかけると、私もまだまだ大丈夫なんて思ってしまいがちですが、年齢を重ねるごとに女性も男性も妊娠力が落ちることは、なんとなく誰もがわかっていることだと思います。

私のように、5年間妊娠できなかったことで不妊治療を始めるのは、遅いのか、早いのか、今になって考えてみると間違いなく遅かったのです。

不妊治療を始めるのに最適な年齢というのは、早ければ早いほど良いというのが私の答えです。3年ほど夫婦生活を普通にもって、妊娠に至らなければ不妊の可能性有り、というニュースをみかけたのが5年目だった訳ですが、もっと早い段階で知っていれば、治療にももっと早く取り組めたのではないかと思うと少し悔しい気持ちです。

不妊治療は必要のある方にとってみれば、長く辛い治療です。結果が実を結ぶのに何年かかるかわかりません。私自身も5年の治療期間がかかりました。

20代後半で始めたとしても、結果が出るのに30代前半です。それだけ時間をかけても、結果が出ない人だってもちろん居ます(もちろん早々に結果が出る人もいます)。少しでも不妊かもという疑いをもっているのであれば、検査だけでも早めに受けることを心からお勧めします。

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人工授精が成功する確率とは?

私が通っていた病院で、人工授精による妊娠の確率の説明を聞いたとき、想像していたものよりもはるかに低く驚いたのを覚えています。

通常、人間の成人女性が1ヶ月間で自然に妊娠に至る可能性は20~25%ほどだそうです。この数値も決して高いとは思えませんが、人工授精での1回の妊娠率はというと、6~15%ほどだというのです。

しかし、人工授精の治療は何回か回数を重ねることによって、トータルの確率は上がることになります。ここで大事なのは、人工授精という治療法がその方たちに適応しているかどうかで、適応していれば妊娠の確率は6回目くらいまでに80%程度まで上がるということです。

しかし、実際にこの治療を受けてみなければ、自分たちに適応があるのかどうか、わからない部分もあります。私たち夫婦は不妊検査の結果、特に問題もなかったため、タイミング指導でしばらく治療を続けていましたが妊娠に至らず、人工授精を8回受けましたが、一度も成功することはありませんでした。

不妊にははっきりとした原因がわかるものと、原因不明のまま不妊と判断されるものがあり、当時の私たちはまさに「原因不明の不妊」という状態でした。適応があり、何度かチャレンジすることができる状況にあるのであれば、人工授精の確率は決して低くはなく、有効な治療手段と言うことができそうです。

年齢によって人工授精の確率は下がる?

この件に関して、答えははっきり「イエス」です。一般的に考えて妊娠の確率が年齢と共に下がるというのは、周知の事実だと思います。

人工授精の適応は、人工授精の治療内容を知るとわかるのですが、軽度の男性不妊や勃起障害・射精障害など、男性側の原因と、頸管粘液分泌不足などの女性側の問題などです。

例えば男性側に精子の運動率に問題があり、人工授精にチャレンジすることになったとします。それが30代のカップルと40代のカップルで差は出るでしょうか?男性も女性も年齢を重ねると、体力が衰えてくるだけでなく妊娠力も衰えてきます。女性で言えば、体の老化と共に妊娠において重要な卵子だって老化していきます。

若い卵子と老化した卵子とでは、当然若い卵子のほうが受精能力も高くなるでしょう。それならば、30代、40代での人工授精の確率も加齢・老化に伴って下がっていくと言えそうですし、実際にデータとして下がることがわかっているようです。

自然妊娠であれ、人工授精であれ、年齢を重ねるごとに妊娠率は下がってしまいます。将来妊娠、出産を望むのであれば「まだ大丈夫」と過信せずに、自分の体が妊娠できる状態なのかどうか、まずは検査を受けましょう。

⇒ 産婦人科の初診検査で保険適用される検査と保険適用外の検査まとめ

<追記>40代を過ぎるとダウン症児の可能性が高まる

以下のことからわかるように、40代を過ぎてしまうと、かなりの確率で染色体異常=ダウン症の危険性が高まってしまうことがわかります。できるだけ早く子供は産みたいものですね。

40歳受精卵の8割に異常 出生前診断の精度は?

「実は母体の年齢が若くても、約5割の受精卵には染色体異常があります。それが40歳以上になれば約8割まで増加します。自然の摂理は非常に厳しいもので、妊娠中の胎児に染色体異常があった場合、その多くが自然淘汰され、流産率も約3割と高くなります」

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160826-11008954-nkdualz-life