人工授精 医療費控除

不妊治療を受けることになったとき、心配なことの一つとしてお金の問題がありました。「不妊治療は高い!」ということは、なんとなく知ってはいましたが、どんな治療にどれくらいの金額が必要になるのか、ということはあまりよくわかっていなかったのです。

不妊治療といっても、その治療内容によって保険適用だったり適用外だったりする訳ですが、それも受けてみて始めてわかったことも多かったのです。

もちろん自費の高額な治療に関しては最初に病院側から金額の説明があり、自分たちで受ける、受けないの判断をすることはできます。

しかし、多くの方の場合その治療を受けなければ子供を授かることができないのであれば、多少の費用は覚悟して治療を受けることになると思います。治療を受けることによっていつもよりかかってしまった医療費について、少しでも還ってくると助かりますよね。

そこで今回は、不妊治療の中でも人工授精を受けたとき、その費用が医療費控除の対象になるのかどうかについて書いてみました。

医療費控除について調べてみよう

医療費控除という言葉をご存知ですか?言葉は知っているけど、内容は知らないという方、結構いるのではないでしょうか。実は私も不妊治療を始めるまで、言葉は知っていても内容はわかっておらず、母から「確定申告してみたら?」と言われてはじめて医療費控除について調べてみたのです。

とても簡単に言うと、医療費控除とは、1年間の間に自己負担した(病院で支払った)医療費が合計10万円を超えているとき、確定申告をすることで納めた所得税の一部が還付される仕組みです。

しかも合計の金額は個人の医療費ではなく、生計をともにする家族の医療費の1年間の合計なので、超えているかも?と思った方はぜひ一度領収書を確認してみてください。

また、医療費控除は5年間であればさかのぼって申告できるようですので、一度調べてみると良いですね。申告の方法などわからないことがあれば、税務署等に問い合わせると教えていただけます。

人工授精にかかる費用は?

では、人工授精を受けることになったとき、その費用はどのくらいかかるものでしょうか?

私が通っていた病院では、一度の人工授精にかかる費用は人工授精の処置だけで15000円でした。そこに、注射、診察、処方箋、薬代などが入ると、1周期にかかった費用は2~3万円前後でした。

人工授精の治療自体、自費治療になりますので病院によって金額に差が出てきますが、だいたい1周期に3万円前後の費用がかかることになるでしょう。

そして、人工授精の治療は、1回目で成果が出る方もいれば、何度か回数を重ねなければ結果が出ない方もいます(もちろん重ねても出ない方もいます)。

私は8回人工授精を受けましたが、それだけで約24万円の費用がかかっていることになります。しかし1年間に8回受けた訳ではなく、2年にわたって8回の人工授精を受けたので、1年間で言えば4回、それでも約12万円の費用がかかっていました。

⇒ 人工授精って痛くないの?費用はどれくらい?

人工授精にかかった費用は医療費控除の対象になる?

上記のように、人工授精を年に4回も受けることになると、年間の医療費は10万円を超えてくる方がほとんどだと思います。

では、人工授精を受けることでかかった費用は、医療費控除の対象になるのでしょうか?答えは「イエス」です。国税庁のページにも「医師による診察等の対価として支払われる不妊症の治療費および人工授精の費用は、医療費控除の対象となります」とはっきり書かれています。

また医療費控除の対象になる費用には、病院で支払った治療費以外にも通院のために利用した交通費(マイカーでのガソリン代や駐車場代は含まれません)や、医師の処方箋により薬局で購入した医薬品等も含まれます。一度詳しく調べてみることをおすすめします。

確定申告をすることになると、やったことの無い人にとっては面倒で億劫な作業かもしれません。しかし、不妊治療が人工授精まででうまくいき、治療自体を早くに終えることが出来れば良いですが、うまくいかなかった場合治療はさらに高度なものへとステップアップし、費用についてもさらに高額になってきます。

少しでも費用を抑えたいという気持ちがあるのであれば、せっかく医療費控除の対象になっているのですから、この制度を利しない手はないのではないでしょうか?

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