人工授精 男女の産み分け

子供を望む夫婦にとって妊娠というのはとても喜ばしいことで、生まれてきてくれるのであれば男の子でも女の子でも大変うれしいものす。不妊治療をしていて、その努力や苦労が実を結び赤ちゃんを授かることができたとなると、その喜びもひとしおです。

個人の希望としては、「男の子が欲しい」とか、「女の子が欲しい」と思っていても、授かることができただけでとても幸せな気持ちになるでしょう。

一人目を幸運にも授かることができ、二人目を考えたときに「一人目は女の子だったから、次は男の子が欲しいな」など、欲がでてくるのは普通のことです。

そこで考えるのは男女の産み分け法についてですが、少し前までは男女の産み分け法なんてまゆつばものだったように感じます。ところが不妊治療をしていて、色んな情報を探しているうちに、人工授精による産み分けの方法があるというのを知りました。それはどんな方法なのか、どのくらいの精度のものなのか、学んだことをまとめてみました。

男の子・女の子が生まれる仕組みを知ろう

男性の精子には、「X染色体をもつ精子」と「Y染色体をもつ精子」があることをご存知でしょうか?一方、卵子はX染色体のみを持っています。

どちらの染色体を持つ精子が受精するかで、性別が決まるわけですが、X染色体をもつ精子が卵子と受精するとXX染色体となり、女の子が生まれます。また、Y染色体をもつ精子が卵子と受精するとXY染色体となり、男の子が生まれるということになります。

この考えからいくと、2種類の染色体をもつ精子を完全に分離することができれば理論上、産み分けができることになるはずです。果たしてそんなことができるのでしょうか?

人工授精による産み分け法、パーコール法!

パーコール法という産み分け法があること、知っていましたか?私はきっと、不妊治療をしていなければ、この方法を知らないままでいたと思います。

パーコール法とは、人工授精の技術を用いて男女の産み分けを試みる方法になります。実際の方法を下記にまとめてみました。

前述のように、男性の精子には2種類の染色体をもつ精子があることがわかっています。そこで、その2種類を分離できれば男女の産み分けは可能となるわけですが、パーコール法では、2種類の精子の重さ(重量)の違いに着目しています。

パーコール液といわれる特殊な液体に精液を入れ、遠心分離機にかけることによって、重さの違いを利用し2種類の精子を分離します。X染色体を持つ精子の方が重く、遠心分離にかけたとき、沈殿してくるというわけです。

沈殿してきた精子だけを人工授精に用いれば、X染色体をもつ精子とX染色体をもつ卵子が受精するわけですから、XX染色体となり、女の子を授かることができる、ということになります。

パーコール法の精度は?デメリットはある?

ではこのパーコール法による産み分けの方法について、実際の精度はどのくらいのものなんでしょうか?

理論上、100%分離ができるのであれば、100%産み分けが可能ということになりますよね。しかし、その分離方法によってX染色体、Y染色体をもつ精子を完全に分離することは不可能なようです。

実際の成功率は60~70%程度のようで、自然に妊娠をした場合の男女比は50%ということを考えると、どうしても女の子が欲しいという場合は試してみる価値はあるかもしれません。

またデメリットについても考えておかなければなりません。パーコール法が人工授精の一種と考えると、人工授精自体が不妊治療なのですから、自然妊娠が難しい方たちに適応される方法ということになりますよね。

人工授精による治療をしながら男女の産み分けも視野に入れたい、という人たちがパーコール法を考えることになるのだと思いますが、人工授精自体の成功率も考えておかなければなりません。人工授精がうまくいき、なおかつ産み分けにも成功となると、1回での成功率はどのくらいのものになるでしょうか。

人工授精では何度か回数を重ねなければ結果が出ない方もいます。そうなると人工授精の費用+パーコール法の費用がかかることになるので、一度の治療費が高額にもなってくるでしょう(自費治療のため病院によって金額は違ってきます)。高額な費用をかけ、確実ではない精度の方法に何度自分たちがチャレンジできるのかが考えどころですね。

⇒ 人工授精は医療費控除の対象になる?