人工授精 1週間後

不妊治療のひとつである人工授精、不妊治療としてはまだまだチャンジし易い治療になると思いますが、初めて経験する方にとっては未知のこと、わからないことも多いでしょう。

人工授精では女性の排卵のリズムによって治療の予定を組みますが、どのくらいの頻度で通院し、どんな診察、治療を受けることになるのか、実体験からその流れを書いてみたいと思います。

また、表題のとおり、人工授精から1週間後に診察を受けることがあるのですが、そのときにわかることとはなんでしょうか?そして、人工授精の1週間後までの間になにかしらの症状の変化はあるのでしょうか?以下にまとめてみました。

人工授精の診察・治療の流れ

人工授精では、その方の排卵日を特定し、排卵日当日(もしくは前日、翌日)に処置を行う訳ですが、そのおおまかな1周期の流れを説明します。

まず、最初の診察は生理3日目になることが多いです。生理3日目に診察を受け、たいていの方は排卵誘発剤の処方をされ生理3日目から5日間服用します。

次の診察は排卵日付近ですので生理開始10日目ぐらいに通院を指示されます。この時は超音波エコーによる内診を受け、卵胞の育ち具合をチェックします。卵胞はだいたい20mmから24mm前後まで大きくなると排卵しますので、その大きさになるまで何度か通院することになります(通常卵胞は一日に1~2mmずつ成長します。例えば生理10日目の卵胞が16mmだったとすると、2日後には18~20mmになっていると予測されます。排卵は20mm前後で起こりうるので2日後の診察を受けるよう指示があることになります。)。

卵胞の大きさから排卵日が特定できると、人工授精を実施する日を決め処置がなされます。人工授精の処置が終了した当日から、黄体ホルモン剤の服用の指示があります。また、人工授精の処置当日にまだ排卵していなければ、排卵を促す薬(hcg)を注射します。

その後何度か注射のために通院することがありますが、黄体ホルモン剤の服用が終われば、1周期の治療は終了ということになります。

1週間後の診察では何がわかる?

では、人工授精当日から1週間後に診察を受けることがあるのですが、その時には何がわかるのでしょうか?通常妊娠判定薬が使えるのは生理予定日の1週間後です。

人工授精当日というのは、上記の通り排卵日前後な訳ですからその1週間後というと、まだ着床しているかどうかもわからないぐらいで、どうやら妊娠判定のためではなさそうです。

実は、1週間後の診察では、超音波エコーによる内診があるのですが、そのとき医師が確認しているのは「確実に排卵が起こったかどうか」なのです。

排卵前、超音波エコーの検査で卵胞をチェックすると、卵巣内の卵胞は丸い形をしていて左右に数個確認できます。排卵すると丸かった卵胞は、排卵直後であればいびつな形に変化していて丸型ではなくなります。

1週間もたてば、卵巣内に確認できていた卵胞は、丸い形としては何も確認できなくなっているでしょう。排卵後の卵胞は黄体へと変化し、黄体から黄体ホルモンが分泌されるようになります。

病院によってはちゃんと黄体化しているか、ホルモン検査が行われるところもあるようですが、私が通っていた病院ではそこまでの検査はされませんでした。それはおそらく、事前の不妊検査でホルモン値に問題がなく、処置後から黄体ホルモン剤の服用をしていたためと思われます。

人工授精後の症状に変化はある?

人工授精の治療を受けたならば、早く治療の結果が知りたいと思うのは当然のことです。ですが、妊娠判定ができるのは、黄体ホルモン剤の服用が終わってから数日後です(排卵促進のための注射の影響や、黄体ホルモン剤の影響があるため)。

成功したのか失敗したのか、判定の日は待ち遠しく、それでは、それまでの間になにかしらの妊娠を示す兆候、症状の変化はないものかと考えると思います。しかし、残念ながら人工授精の1週間後までの間にこれといった症状の変化は感じられないでしょう。

人工授精当日から数日間は、処置の影響で多少の出血がみられる場合がありますが、これは精液の注入の際に少し器具により傷がつくためで、妊娠の兆候ではありません。

また、お腹が張ったり痛みがある場合は排卵誘発剤の副作用であることが考えられます。どちらの場合も量が少なかったり、痛みの程度が小さければ問題ありません。気になる場合は医師に相談することをおすすめします。

人工授精1週間後というと、早くても着床が始まっているかどうか、というところになります。妊娠の兆候があり得るのは、少なくとも着床してからではないかと考えられますので、処置後1週間以内では何も症状が無いのが普通ではないでしょうか?特別不快な症状や、長引く出血等がないのであれば、人工授精後は心穏やかに過ごし判定の日までリラックスして待ちましょう。

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