人工授精 結果待ち

不妊治療は、必ずしも結果がついてくる治療ではありません。いつまでかかるのか、どのくらいの費用が必要になるのか、やってみないとわからないのです。治療を開始して、すぐに良い結果が出る人ももちろんいます。しかし、私のように5年の歳月を必要とした、と言う人もたくさんいるでしょう。

人間が妊娠できるチャンスは月に一度です。不妊治療をしていると、妊娠したかどうかというのがとても気になり、判定できる日が待ち遠しくなるでしょう。

治療中は何かと気がかりなことが多く、結果の判定日までは些細なことでも気になって仕方ないはずです。そこで今回は、人工授精の治療を受けた後結果が出るまでの間に注意するべきことがあるのか?ということについて下記に書いてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

人工授精後の結果待ち期間とは?

人工授精治療の1周期の流れについて、私が過去受けた治療内容に沿って簡単に説明します。人工授精では、女性の排卵日を特定する必要があります。まず、生理開始3日目くらいから排卵誘発剤の服用を開始し(指示されないこともあります)、排卵日が近づくと(生理開始から10日目前後)何度か通院し、超音波エコーなどで卵胞の大きさをチェックします。

卵胞の大きさなどにより排卵日が特定されれば、人工授精処置の日程を決め処置当日を迎えます。処置が完了すると、その日から黄体ホルモン剤の服用が始まります(服用の指示がない方もいます)。約10日ほどの服用が終われば、その数日後には妊娠の判定ができるでしょう。

この場合でいくと、人工授精後の結果待ち期間とは、治療当日から判定日までの約2週間ということになります。

結果待ち期間の注意点

判定日までの約2週間の間に、何か気を付けることや注意するべきことはあるのでしょうか。病院側から言われたのは処置当日の入浴禁止のみです。それ以外はいつも通り過ごしてくださいと伝えられました。処置当日の入浴の禁止に関しては、人工授精の治療の過程において、膣や子宮に傷がつくことがあり、そこから雑菌等が侵入しないようにとの理由からです。

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いつも通り、とは言っても治療中の身です、何かと気になることは出てきます。心配になることの一つに、安静に過ごさなければいけないのでは?と思うことがあるかもしれませんが、特に気にすることはありません。

人工授精の処置と言うのは、採取した精液を人工的に女性の子宮まで直接届けることで完了しますが、それ以外の部分はほとんど自然妊娠の過程と変わりません。自然に妊娠した場合を考えると、特別安静に過ごしたり、生活するうえで特別に配慮することも無いのではないでしょうか。

ただし、激しい運動や過度の喫煙、禁酒に関しては、避けておいた方が賢明でしょう。あまり気にし過ぎず、リラックスした状態で判定の日が迎えられると良いのではないでしょうか。

判定日までにやりがちなこと

処置当日から判定までの2週間というのは、本当に長く感じられるものです。2週間後には結果が出るとわかってはいても、少しでも早く結果を知りたくてやってしまいがちなことがあります。俗にいう「フライング判定」というもので、市販の妊娠判定薬を使用し、判定日前に妊娠の可否を確認しようというものです。

通常、市販の妊娠判定薬が使用できるのは、生理予定日を1週間過ぎてからで、もう少し感度が良いものでも生理予定日でなければ正しい判断はできません。妊娠が成立すると、体内からHCGというホルモンが分泌されます。

妊娠判定薬では、このHCGの分泌量に反応して妊娠の可否が判定できることになります。HCGホルモンは着床が成立してから分泌が開始されます。人工授精における着床の時期というのは、早ければ処置当日から7~8日後となりますので、このころに妊娠判定薬を試すとうっすらと陽性に反応することがあるのです。

しかし、ここで注意しなければいけない点が2つほどあります。

一つ目として人工授精の治療では、処置後に黄体ホルモンの分泌を促すためにHCGの注射を受けることがあります。その注射を受けた後は当然体内にHCGホルモンが存在しますので、妊娠判定薬を使用しても陽性に反応が出ることがあります。

2つ目としてHCG注射の影響なしに陽性反応が出たとします。しかしその後に生理が始まり妊娠不成立という事があります。これは恐らく、着床はしたもののその後妊娠継続ができず、極初期の流産の可能性があります。フライング判定では、正しい結果が出なかったり、その後の結果が変わってしまったりと、良いことばかりではありません。

結果が気になる気持ちは本当によくわかりますが、できれば判定日までフライングなどはせずにゆったりした気持ちで待つのが一番良いのでしょう。