タイミング法  いつまで

不妊治療は縁のない人にとっては、一生関わることのない治療です。しかし現在の日本では、6~7組に一組が何らかの事情で不妊治療を行っていると言われています。

友達や親せき、家族などの誰かが不妊治療を行っていてもおかしくはありません。治療に関わったことのない人でもニュースなどで、「人工授精」「体外受精」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

不妊治療には、大きく分けて3つのステップがあります。一つ目が「タイミング治療」2つ目が「人工授精」3つ目が「体外受精」です。

⇒ 
3段階の不妊治療を理解しよう:タイミング法・人工授精・生殖補助医療技術(体外受精・顕微授精)

治療のステップは上がっていくごとに、より高度かつ高額になっていきます。そのため、できるだけ初期の段階で治療を終えたいと誰もが思うはずです。

病院にて不妊治療である「タイミング治療」を受けることになった場合、どのくらいの期間その治療を続けるべきでしょうか、また、次のステップに移るのはどういった場合でしょうか?過去の治療経験などをもとに、下記のように考察してみました。

病院でのタイミング治療、その内容は?

病院にて不妊治療を受けることを決めると、まず最初に行われるのは不妊検査です。男女ともに、どこに不妊の原因があるのかを調べていきます。

そこで原因がわかればそれに対応した治療を受けながら、妊娠を目指すことになります。

また、特に問題がなく、時間的(年齢的)余裕がある場合には、ほとんどの方がタイミング法から治療がスタートすることになるでしょう。

⇒ 高齢になるほどタイミング法は難しい?30代・40代では?

タイミング法とは、女性の排卵の時期に合わせて性交渉を持ち、授精の確率を上げていく方法です。人間の健康な男女が排卵に合わせて性交渉を持ち、妊娠に至る確率は1周期あたり20~25%程度と言われています。

妊娠するためには精子と卵子が出会うタイミングが非常に重要で、そのため排卵日を知ることはとても大事になってきます。

基礎体温を付けていれば、ある程度の排卵日予測は可能ですが、正確性に欠けます。個人でタイミング法を行う事も出来ますが、排卵日の予測は完ぺきではないでしょう。

病院で受けるタイミング治療では、基礎体温に加えて超音波エコーを用いて卵胞のチェックを行います。卵胞のチェックを行う事で、排卵日予測の精度が増し、その結果妊娠の確率が上がります。

⇒ タイミング法は病院で相談するべき?独自でやっても大丈夫?

タイミング治療はどれくらい続けるべき?

タイミング法に問題があるとみられた場合、次のステップを勧められることになります。タイミング治療一回あたりの妊娠の確率は30%ほどで、この確率は回数を重ねるごとに下がっていきます。

通常、5~6回(約半年間)チャレンジしてみて結果が出ない場合に、病院側からは次のステップを勧められるでしょう。

6回目が駄目でも、7回目に成功することもあります。また、10回チャレンジしても成功しないこともあります。

タイミング法は、不妊検査に問題のなかった方たちに勧められる治療であると書きましたが、不妊検査ではすべての原因が明らかになるわけではありません。

何度かタイミング治療を行ってみて妊娠に至らなければ、不妊検査ではわからなかった原因、結果が出ないこともあります。

データや経験則から言えば、5~6回のチャレンジを終えて次のステップに進むことは理にかなっていると言えるでしょう。

しかし、なるべく初期の治療法にて授かりたい、高度な治療は出来ることならしたくない、という考えも理解できます。希望すれば何度でもチャレンジすることはできますが、医師の意見などにも耳を傾け、「何回まで」と期限を決めてチャレンジするべきでしょう。

⇒ タイミング法はどれくらいの期間続けるべき?回数は?

人工授精にステップアップするタイミングはどうする?

上記にて、タイミング治療を続ける期間について書きましたが、どういったタイミングで次の人工授精に進むべきでしょうか?

タイミング治療は、性交渉を持つ適切な時期を指導してもらえるというだけで、自然に妊娠に至る過程と何も変わりがありません。

なるべく自然な形で授かりたいために、人工授精にチャレンジすることに躊躇する人がいるかも知れません。

または金銭的な面、治療の大変さを考え、次のステップに進めないでいるかも知れません。しかし人工授精は、精液の調整などが入るものの、こちらもほとんど自然妊娠の過程と変わらないのです。

また金銭的にも、そこまで大きな負担にはなりません。どちらかと言うと、まだまだチャレンジし易い治療であると言えます。

タイミング治療に期限を設けてチャレンジし、医師から次のステップを勧められるのであれば、ステップアップを検討すべきでしょう。

タイミング治療であっても、人工授精であっても、年齢的には少しでも若い方が有利です。治療にかかる期間と自分の年齢を考慮し、その治療にどのくらいの時間を費やせるのか、適切な回数を考えていかなければなりません。

⇒ 人工授精は医療費控除の対象になる?