タイミング法  妊娠

不妊症には、原因がはっきりしているものと、はっきりしていないものがあることをご存知でしょうか?不妊の検査を受け、その結果特に問題はないのに、妊娠に至らない場合、「原因不明の不妊」として位置づけられます。

妊娠に至る過程には、精子と卵子が出会い授精し、着床することが必要ですが、それらを全て目で見て観察することができる訳ではありません。

そのためどの過程で、どういった障害が起こっているのか、予測することしかできない部分もあるのです。不妊治療として、病院では一番最初の段階として勧められる「タイミング法」、今回はこのタイミング法の治療を行っても妊娠に至らなかった場合、その原因としてどのようなことが考えられるのか、下記にまとめてみました。

⇒ タイミング法とは?妊娠確率を上げるために出来ることとは?

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

タイミング法の実際

タイミング法とは、女性の排卵のタイミングに合わせて性交渉を持ち、妊娠の確率を上げる方法です。基礎体温を付けることで排卵日の予測ができるため、タイミング法は個人で行う事も可能です。

通常排卵は、低温期から高温期へと体温が移行する際に起こると言われています。個人で行う場合、頼りになるのは基礎体温表から読み取れる情報になるのですが、排卵日には時期に個人差があるため、正確に予測することは難しいでしょう。

きちんと排卵日を知りたいのであれば、やはり病院で診察を受ける必要があります。病院では、基礎体温のほかに、ホルモン値を見たり、卵胞のチェックなどを行って、正確に排卵日を特定してくれます。

そのうえで性交渉を持つ日程を指示してくますので、個人で行う場合に比べて授精・妊娠の確率は上がってくるでしょう。

⇒ タイミング法 排卵日がいつかを予測するには?

タイミング法にて妊娠に至る過程

タイミング法は不妊治療としても扱われる方法ですが、排卵日が特定されれば、その後の過程は自然に妊娠する場合と変わりはありません。

どちらにしても、排卵日に性交渉を持つという事がとても重要になります。実は排卵日に合わせて性交渉を持つことは、実際には結構難しく、少しでもずれると授精の成立が困難なものになります。

授精が成立するためには、精子と卵子が効率よく出会わなければなりません。卵子は精子に比べて短命です。精子は女性の体内で、4~5日間ほど生存していられるのに対し、卵子は排卵後24時間程度しか生存できません。

そして、生存可能な時間よりも、授精可能な時間は少ないと言われています。一説では授精可能な時間は5~6時間ほどとも言われており、その限られた時間の中で精子と出会わなければならないのです。

卵巣から排卵が起こり放出された卵子は、采卵管という器官にキャッチされ、卵管を通ります。卵管を通過する際に精子と出会う事で授精が成立し、受精卵となって子宮を目指します。

この短い時間の間に精子と卵子が出会うタイミングを合わせなければならないのですから、如何に排卵のタイミングを見極めることが重要であるかがわかると思います。

タイミング法がうまくいかない原因とは?

健康な男女が排卵日の予測のもと性交渉をもっても、1周期で妊娠できる確率は20~25%程度と言われています。病院での指導のもと、タイミング法を行っても、一度で妊娠に至る可能性は30%程度だそうです。

不妊検査上、特に問題もなくタイミング法を病院の指導のもと行っても妊娠に至らない場合、原因としてどのようなことが考えられるでしょうか。考えられることについて、下記にまとめてみました。

タイミングが合っていない

上記の通り、卵子の性質上、授精が可能な時間帯は本当に限られたものです。指導のもと性交渉を持ったとしても、卵子の授精可能な時間の中で精子と出会う事ができなければ授精は成立しません。

また、加齢に伴い精子や卵子の老化が考えられるのであれば、それぞれの生存可能期間も短くなるため、さらに出会いのタイミングが難しくなるでしょう。

⇒ 卵子は日々老化しているという事実!自分の卵巣年齢を知る方法とは?

ピックアップ障害

卵巣から飛び出した卵子は、采卵管によってキャッチされて卵管内に取り込まれるのですが、何らかの原因でキャッチされないことがあります。その場合、精子と卵子が卵管内で出会う事が出来ず、授精が成立しません。

着床障害

タイミングが合い授精が成立しても、着床が成立しなければ妊娠には至りません。子宮内膜が十分な厚さに育っていなかったり、黄体機能不全などの原因がある場合、着床に至らないことがあります。

上記の理由に関して、どれも目には見えない部分でのことなので、はっきりと原因を突き止めるのは難しいでしょう。回数を重ねることで結果が出たり、薬剤の併用で効果が出たりすることもあります。1,2度で「できない」と諦めるのではなく、医師と相談しながら自分に合った治療を進めていくことが大事だと思います。