タイミング法 人工授精

不妊治療には大きく分けて3つの段階があります。一つ目はタイミング法、2つ目は人工授精、3つ目は体外受精です。後者になるほど高度な治療になり、かかる費用も高額になってきます。

⇒ 3段階の不妊治療を理解しよう:タイミング法・人工授精・生殖補助医療技術(体外受精・顕微授精)

たいていの場合、不妊治療を開始するとまず最初に勧められる治療は、タイミング治療法でしょう。ではどういった経緯、タイミングで次の治療のステップへと進むことになるのでしょうか?

今回はタイミング法から人工授精へステップアップする場合、どれくらいの回数の治療を受けてからなのか、またその経緯について書いてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

タイミング法を行う場合

2年間、避妊をせずに普通に夫婦生活を持って妊娠に至らない場合、不妊の可能性が有ると言われています。不妊を疑い不妊治療の病院にかかると、まず最初に行うのは不妊検査になります。

男女ともに検査を受け、不妊の要素がないか調べます。病院によっても検査項目は違いますが、基本的に男性は3項目ほど、女性は10項目ほどの検査を受けることになるでしょう。

検査の結果、特に問題がなければ、最初に病院から勧められる治療は、タイミング治療法となります。タイミング治療法では女性の排卵の時期を予測・特定し、性交渉を持つ日を指導してくれます。

病院での排卵日予測はとても正確で、これまで排卵のタイミングが合わず妊娠に至らなかったのであれば、とても有効な手段になるでしょう。女性はひと月に一度排卵が起こります。

そのため妊娠できるチャンスは月に一度、1年間では12回という事になります。病院での指示に従ってタイミング法にチャレンジする訳ですが、1回目で成功する人も居れば何度チャレンジしても成功しない人も当然います。その場合、どれくらいの期間で次のステップに進むべきでしょうか、以下に考察していきます。

タイミング法の成功確率とは?

人間では健康な男女が排卵日の予測のもとに性交渉を持っても、1周期に妊娠に至る可能性は20~25%程度と言われています。

病院での指導のもと、タイミング法にチャレンジしても1回あたりの妊娠率は30%程度ほどで、この確率は回数を重ねるごとに下がっていくことが分かっています。

個人でタイミング法を行っていた場合、ほとんどが基礎体温に頼った排卵日の予測であるため、正確な日程で性交渉が持てていたか疑問が残ります。性交渉のタイミングが合っておらず、妊娠に至っていなかったのであれば、病院での正確なタイミング指導によって妊娠することは十分考えられます。

しかし、病院でのタイミング法を何回も行ってみても妊娠の兆しが見られなければ、性交渉のタイミング以外のところに問題があることを疑わなければならなくなるでしょう。

ステップアップの時期はどうすれば良い?

通常、病院では半年(5~6回)ほどタイミング法にチャレンジして結果が出なければ、次のステップを勧められることが多いでしょう。

それは先ほども書いたように、回数を重ねるごとに確率が下がることや、タイミング法では解決できない問題があると判断された場合です。

しかしながら、7回目、8回目のタイミング法でチャレンジで妊娠できたという人も居ます。明らかに何かしらの疾患がわかり、次のステップに進まざるを得ない状況であれば納得もできますが、できれば治療の内容や金銭的な面でもステップアップはしたくないと思うのが普通だと思います。

不妊治療では決められた期間があるわけではなく、医師の提案のもと自分で判断しなければならないこともあります。ステップアップの時期に関しても、医師には次の段階を勧められたとしても、納得ができるまでタイミング法にチャレンジすることはできます

。ただし、時間には限りがあります。年齢を重ねるごとに、妊娠成立の条件が厳しくなっていくことは誰もがわかっていることでしょう。1年間タイミング法を続けてみて妊娠に至らなければ、人工授精するべきか、というテーマに対しては、治療を受ける人の判断が大事になってきますが、私個人の意見では「次に進むべき」だと思います。

回数を重ねることで妊娠できる可能性もありますが、やはり確率としては低く、その間にも年齢的な条件は悪くなる一方です。また、人工授精はタイミング法に比べると高度な治療にはなりますが、まだまだ受けやすく自然妊娠に近い治療法です。自分の中で、何回までに成功しなければ次のステップへ進もうという期限、期間を設けて治療を受けることが、不妊治療では大事になると思います。

⇒ タイミング法はいつまでやるべき?次の人工授精(AIH)に移るべきタイミングは?