タイミング法 低AMH

不妊について、最近では「2年間、避妊せずに普通に夫婦生活を持ち妊娠に至らなければ、不妊の疑いがある」とされています。不妊症を疑い、病院にかかることになると、まずは数種類の検査を受けることになるでしょう。検査にはさまざまな項目があり、検査の結果、不妊の原因がわかれば、その原因に即した治療を行う事になります。

不妊検査の中には、アンチミューラー管ホルモン検査(AMH)というものがあるのをご存知でしょうか。すべての病院で行われる検査ではないため、知らない人も居るかもしれません。

近年、この検査の結果が不妊治療にて注目されているようです。検査の結果、AMH値が低いと診断されたとき、治療にどのような影響を与えるのでしょうか。また低AMHであってもタイミング治療法は可能でしょうか、下記に考察してみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

アンチミューラー管ホルモン検査とは?何が分かる?

不妊検査において、女性は多くの検査を受けることになりますが、そのうちの一つにアンチミューラー管ホルモン検査(以下、AMHと書く)があります。病院によっては実施していないこともあるので、やったことがない人も居るかもしれません。また私が受けたこの検査は保険適用でなかったため、自費での検査でした。

AMH値から、どんなことがわかるのでしょうか?アンチミューラー管ホルモンとは、発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンの一種で、血中のAMH値を測定することで、卵巣内にあとどれくらいの卵の数が残っているのかがわかるとされています。

女性は生まれる時に、卵胞の元となる原子卵胞を卵巣内に約200万個蓄えています。成長の過程で原子卵胞はどんどん減少していき、思春期頃には20~30万個まで減少していると言われています。減少の仕方や、卵胞の残数にはもちろん個人差がありますので、AMH値を検査することによって、原子卵胞の残数の目安を確認することで治療の方針が決まってきます。

低AMHと診断されたらどうする?

AMH値は卵の残像数の目安で、卵は成長の過程で自然に減少していきますので、当然年齢とともに卵の数は減少していくことになります。減少の仕方には個人差があるので、20代であっても残数が少なかったり、逆に35歳を過ぎていても十分な値が出ることもあります。

AMH値は、この年代にしては少ない・多いと言った指標であって、直接妊娠率に結びつく数値ではありません。では、AMH値が低いと診断された場合、どうすれば良いのでしょうか?原子卵胞は生まれる時に持てる数が決まっていて、その後は減少していく一方です。

しかし、AMH値が低いからと言って、妊娠できないという事ではありません。AMH値が低いという事は、「卵の数が少なくなっている」という事なので、「不妊治療ができる期間が限られている」と考えるべきでしょう。

男性の精子は精巣にて日々新しいものが生産されていきますが、女性の卵巣では新たに卵子が作られることは無いのです。AMH=妊娠率ではありませんので、値が低かったからと言って悲観的になる必要はありません。ただし、卵胞の残数は日々減少していきますので、計画的に治療を進めていく必要はありそうです。

低AMHでもタイミング法はできる?

上記にて、AMH値と妊娠率には相関がないことが分かって頂けたと思います。では、低AMHとの診断がなされた後、タイミング法による治療にて妊娠することは可能なのでしょうか?

「AMH値が低い」=「卵の残数が少ない」ということであって、「全く卵が無い」ということではありません。また、AMH値は卵の残数の目安を示すのみで、卵の質まではわかりません。

そのため、AMHの値がとても低くても、自然に妊娠、出産している人も多くいるようです。タイミング治療では、精子と卵子が出会うタイミングをサポートしてもらえますので、排卵日予測が上手くできておらず妊娠に至っていなかった場合であれば、妊娠率を上げる有効な手段となります。

通常、タイミング治療法は回数を重ねるごとに妊娠率が下がってくることがわかっています。そのため、5~6回ほどチャレンジしても結果が出ない場合は、次のステップを勧められることが普通です。低AMHと診断されたならば、卵の残数を考慮し、通常よりも早めのステップアップを検討する必要があるのかもしれません。