無排卵月経

女性にとって、自分の体のリズムを知ることはとても大事なことです。そんな体のリズムを教えてくれるのが、「基礎体温」です。私が基礎体温をつけ始めたのは、妊娠を意識し始めたころですが、基礎体温をつけていくと、自分の体の色々な情報が読み取れるようになってきます。

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妊娠を望む人であれば、排卵日の予想にも活用しているでしょう。通常、女性の基礎体温には低温期と高温期が存在し、その境目周辺で排卵が起こっていると予測できます。逆に言えば、低温期と高温期があることによって、排卵している、と予測出来るのです。

排卵日を知る事は、妊娠する上でとても重要になってきますが、誰にでも毎回決まったように排卵が起きている訳ではありません。生理がきているのに排卵が起こらない月経周期を、「無排卵月経」と言います。その無排卵月経になると、どんな問題が生じるのでしょうか、気になることを調べてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

無排卵月経とは?

女性の月経周期というのは、体調の変化やストレスなどによって乱れることがあります。たまに周期が乱れるけれど、すぐ元に戻る、と言うのであればあまり心配する必要はないでしょう。しかし、毎回周期が定まっていなかったり、安定しないようであれば、「無排卵月経」かもしれません。

無排卵月経とは、生理自体はきているのに、排卵が起こらない月経周期の事を言います。

基礎体温を付けていると、女性の体温は2つの層に分かれており、それらはそれぞれ、低温期と高温期と呼ばれています。通常であれば、低温期から高温期へと体温が移行する付近で排卵が起こっていると予測できます。しかし、無排卵月経では排卵が起こらないために体温の上昇が起きず、低温期が続きます。また通常の月経とは異なり、月経期間が短いまたは長い、月経周期が短いまたは長い、月経量が極端に少ないまたは多いと言った場合も無排卵月経が疑われます。

普段から月経周期が乱れていて、基礎体温を付けても2層性が見られない、または上記のような月経が見られるのであれば、無排卵月経を疑ってみて婦人科を受診した方が良いかもしれません。

無排卵月経だと妊娠できない?

妊娠が成立する条件として、卵子と精子がタイミング良く出会い、受精することは最低限必要な事です。

女性の体内では、左右の卵巣にて複数の卵胞が排卵に向けて育ちます。その中でも一番良く育った卵胞からのみ卵子が放出されます。これが排卵です。放出された卵子は、卵管で精子と出会い受精し、細胞分裂を繰り返しながら子宮を目指し、着床することで妊娠が成立します。

無排卵月経というのは、上記で書いた通り排卵が起こらない月経周期の事です。排卵が起こらなければ、当然卵子が放出されていないので、妊娠することはかなり難しくなってくるでしょう。

無排卵月経は放っておくと、不妊の原因になります。妊娠を望む人や、将来子供を持つことを考えている人などは、自分の月経周期を把握し、乱れや異常が見受けられれば改善するためにも早めに婦人科を受診すべきでしょう。無排卵月経は、治療することで改善が期待できます。下記に主な治療法について、まとめてみました。

無排卵月経、その治療法とは?

無排卵月経の治療を行うには、まず原因を知らなければなりません。無排卵月経の原因は主に、ストレスからくるホルモンバランスの乱れにあります。その他にも薬の副作用であったり、過度なダイエットの影響による栄養不足なども原因となり得ます。

個人個人の症状に合わせて、主に3通りの治療法がとられます。漢方治療、ホルモン剤治療、排卵誘発剤の使用、の3つです。

漢方薬治療

妊娠を急いでおらず、体に負担をかけずにゆっくり体調を整え、体質改善を行いたい場合には漢方薬を用いた治療が行われます。漢方薬には即効性がないので、急いで治療を進めたいという人には向いていません。個人の体質に合わせた漢方薬が処方されますが、当帰芍薬散や桂枝茯苓丸などが処方されることが多いようです。

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ホルモン剤治療

無排卵月経では2種類の女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスが乱れていると考えられます。そこでピルなどのホルモン剤を服用することで、血中のホルモンバランスを整えて、定期的に生理を起こさせることで月経周期を正常に戻していきます。

排卵誘発剤

早期の妊娠を目指す場合は、卵巣から卵子が排出されるのを促すために排卵誘発剤を使用します。上記2つの治療法と違うのは、体質改善が目的ではなく、排卵を起こさせることが目的となります。排卵誘発剤には飲み薬のほかにも、注射や点鼻薬などがあり、個人の症状に合わせたものが処方されます。

妊娠を(すぐに)望んでいるか否かで、治療方法は変わってきます。早期の妊娠を望んでいない場合でも、将来のことを考えるのであれば自分に合った治療を相談し、開始した方が良いでしょう。