流産をふせぐため

妊娠、出産を望む人にとって、とても悲しい出来事の1つに「流産」があります。

妊娠した事がわかり、お腹の中でどんどん成長していく我が子に思いを馳せ、幸せな時間を噛み締めていたところに「流産」の診断が下されたとなると、正に天国から地獄に突き落とされたような気持ちになるでしょう。

できることなら経験したくない流産ですが、「流産は癖になる」といった話を聞いたことはないでしょうか?こんなに悲しい経験を、誰だって繰り返したくはないはずです。

「流産は癖になる」と言う言葉の真意とは?果たして本当のところはどうなのでしょうか。また、流産を防ぐために、自分で出来ることはあるのでしょうか、下記にまとめてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

流産とは?流産の種類!

「流産」と聞いて、最初にどういう事が思い浮かぶでしょうか。詳しくは知らなくても、「妊娠が終わる事」というイメージを持っている人は多いかも知れません。

実際の流産の定義は「22週以前に、妊娠が終わる事」です。一口に「流産」と言っても、週数や条件によって種類が分けられます。下記に流産と名のつくものの種類について、まとめました。

切迫流産

「流産」と名前が付いていますが、妊娠が終わった状態ではなく、流産になりそうな状態を言います。早期に発見されれば防ぐ事が出来る場合もあり、安静に過ごす事で対応します。

進行流産

流産が始まってしまうことを「進行流産」と言います。

進行流産と診断されれば、進行を防ぐ手段がなく数分も立たないうちに胎児が外に流れ出てしまいます。その後は完全流産か、不全流産に区別されます。

完全流産

強い腹痛と出血を伴いながら、子宮内のものがすべて流れ出てしまう流産です。妊娠組織が子宮に残らず全て出てしまえば、その後の処置の必要は無くなります。

不全流産

完全流産とは違い、妊娠組織の一部が子宮内に残ってしまう流産です。こちらも強い腹痛と出血を伴います。また、組織が残存するため、子宮内をきれいにする処置が必要になります。

稽留流産

子宮内で胎児が死亡しているが流れ出ず、子宮内に止まっている状態を言います。ほとんど自覚症状は無く、定期検診で診断される事が多いです。自然に排出されなければ、手術等で取り出す事になります。

「流産」と言っても、種類によって意味合いが違ってきます。どういう状態であるのかしっかり把握して、どういった行動をとるか考えるべきです。

流産は癖になることがある?

一度でも流産を経験したことがある人にとって、「流産は癖になる」と言う言葉は恐怖にすら感じるでしょう。この言葉、まことしやかに言われているようですが、実は根拠は無いようです。

と言うのも、全妊娠の15%ほどで流産は発生していますが、そのうちのほとんどが胎児側の染色体異常が原因で起こっています。染色体異常での流産は、自然界における淘汰であり、母体には何の責任もない仕方のない事です。

こういった、胎児側の問題で流産を起こした人であっても、次の妊娠で再度流産になる確率はグンと減ります。一度流産したからといって、次も流産になる人の方が統計上少ないようです。

しかし、世の中には不育症と言って、流産を繰り返す原因を持っている人たちもいます。3回以上流産を繰り返すことを、習慣性流産と言いますが、原因にはよっては治療や予防する事も可能です。

⇒ 習慣性流産の原因と検査や治療方法!バファリンが効く?

また、3回流産を繰り返したからといって、必ずしも不育症であるとは限らず、4回目に出産にたどり着く事も十分にあり得ます。「流産は癖になる」とは、不育症の原因を持った人たちが、流産を繰り返しているのを見て言われた言葉なのかもしれません。

しかし実際には不育症である事自体が少なく、そうであったとしても治療や予防で妊娠することは十分可能です。言葉に惑わされることなく、健康的でストレスフリーな生活を送ることが妊活の上でも大事なことです。

流産防止のために日々出来ること!

初期の流産の原因のほとんどは、胎児側の問題であり、防ぐことは出来ません。しかし、その他の事が原因で起こりうることがあるのであれば、少しでも対策を講じ、流産を避けるためにできる事を実践していきたいものです。

母体側の問題で起こり得る流産として考えられる原因と言えば、ホルモン異常、身体的疲労やストレス、クラミジアなどの感染症、タバコ・アルコールなどの嗜好品などです。ホルモン異常や感染症に関しては、異常が見つかった時点で治療を行い、原因を取り除く事が必要でしょう。

また、疲労やストレス、嗜好品については、自己の努力や周囲の人たちの協力を得て、改善するべきでしょう。その他にも、障害児のリスクを減らし流産を防ぐとして、適切な量の葉酸を摂取した方が良い事は、知っている人も多くなってきているでしょう。

胎児側の問題で仕方の無い流産以外では、健康的でストレスの少ない生活を心がける必要があります。その他にも妊娠がわかったならば、余計な子宮収縮を避け流産に繋げないためにも、激しい運動や性交渉は避けるべきです。

とても悲しい「流産」という経験をしなくても済むように、日々の生活を見つめ直し健康的な日常を過ごし、少しでもできる事が有るのならばすぐに実行に移し、リスク回避に備えたいものです。たとえ流産を経験することになったとしても、必要以上に自分を責めず、それまでの生活や行動を見直し、前向きな気持ちで次の妊娠に臨むべきです。