妊娠中毒症

妊娠中は非妊娠時に比べて、気をつけなければならないことや、制限されることが多々あります。どんどんお腹が大きく重くなってくることで、転ばないようになど日常の些細な行動にも注意が必要ですし、カフェインの摂取を気にしたり、アルコールやタバコに関しては絶対にNGです。食事に関しても、赤ちゃんのため自分のため、栄養が高く体に良いものをとる必要があります。

つわりが終わって食欲が出てくると、ついつい赤ちゃんの分までも、などと言って食べ過ぎ出てしまうことも。妊娠中の急激な体重増加は注意すべき事項であり、妊娠中毒症にかかるリスクが上がることもあるのです。妊娠中毒症は母子ともに命の危険すらある怖い病気です。

どれだけ注意していても、もしかかってしまったら、どのような治療を受けることになるのでしょう。また、入院は必要なのでしょうか?必要であればどの位の期間、入院していなければならないのでしょうか?入院期間や費用など、妊娠中毒症にかかってしまった場合に気になることを調べてみました。

妊活は女性だけの問題ではありません!男性の理解と協力が必要です。

妊娠中毒症とは?

妊娠がわかると、妊婦さんは出産までに13~15回ほどの妊婦健診を受ける事になります。妊婦健診は時期によって、血液検査をしたり、内診があったりしますが、血圧測定、尿検査、体重測定はどこの産院でも毎回必ず行われているのではないでしょうか。この三つの検査・測定は、妊婦中毒症を早期に発見するために、とても大事になってきます。

妊娠中毒症とは、現在では妊娠高血圧症候群と言われており、妊娠中の妊婦さんが気をつけなければならない怖い病気の一つです。妊娠20週以降から産後3ヶ月の間に発症し易く、血圧が高い状態が続いたり、尿にタンパク質が下りるなどの異常が見られ、それに伴い色々な体調の不調が起こります。

この病気は、原因がまだはっきりと解明されていませんが、どういう人が発症し易いのかはわかっています。主に若齢・高齢妊婦、初産婦、肥満気味の人、多胎妊娠の人、高血圧症の人、母親が妊娠高血圧症候群だった人(遺伝)などが言われています

上記に当てはまる人は普段から注意が必要で、早期発見を心がける事が大事です。しかし、どんなに注意していても妊娠中毒症になってしまった場合、どのような治療を受ける事になるのか、とても気になるところです。症状の程度によっても治療法は変わってきますが、どのような治療法があるのか、また入院の必要はあるのかなど、下記にまとめました。

妊娠中毒症の治療法!入院は必要?

妊娠中毒症では、その症状の重さによって自宅での療養で大丈夫なもの、入院が必要となるものがあります。早期に発見され症状の程度も低ければ、自宅にて安静にしながら食事療法などで治療をします。高血圧を引き起こす原因の一つにもなり得るため、塩分やカロリーの高い食事には要注意です。

自宅療養を指示された場合は、高たんぱく、低塩、低カロリーの食事をするよう心掛け、ストレスのかからない環境で安静に過ごすことで様子を見ます。妊娠中毒症の検査の結果、症状の程度が重かった場合には入院が必要となり、病院にて食事の管理や薬物治療などが行われ、妊娠の中止が必要になることもあります。

妊娠中に高血圧の状態が続くと、母子ともに危険な状態に陥ることもあるのです。妊娠中毒症の高血圧が元となって引き起こされる怖い病気として、脳出血や子癇(けいれんを起こす症状)、腎臓・肝臓の機能障害、ヘルプ症候群(肝機能障害や溶血を伴う異常)などがあります。

これらは母体側に起こり得るリスクですが、胎児側にも危険はあります。妊娠中毒症になると胎児への影響として、胎児発育不全、低出生体重児、常位胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡などの危険性が高まります。症状が重い、または重症化する懸念がある場合は入院での管理となり、食事療法、薬物療法、早期の計画出産による帝王切開などの治療が行われることになります。

入院する事になった場合、期間や費用は?

妊娠中毒症の症状が出やすいのは、妊娠32週以降の妊娠後期ですが、32週未満で発症することもあり、早期に発症した方が重症化し易いと言われています。重症化すると上記にも書いた通り、入院での対応が必要になってしまいます。入院が必要になった場合、その期間や費用はどのくらいのものなのでしょうか。妊娠中毒症の最大の治療法は、「妊娠の中止」です。

妊娠は37週に入ると正期産となり、いつ出産しても問題ない時期になります。妊娠中毒症では、妊娠の中止の処置を行えば症状が治まるため、妊娠37週未満であっても母子のどちらかに危険があると判断された場合、帝王切開などの計画分娩が行われることがあります。

入院治療を行い、症状に改善がみられる場合などには早ければ1週間ほどで退院することもありますが、改善が見られず危険な状態が続くようであれば、出産するまでの間入院が必要という事になります。早期で発症してしまった場合では、長ければ3,4カ月の入院が必要という事になってしまいます。また、長期の入院となれば気になるのは費用の問題です。

病院の経営形態などによって治療費はまちまちであるため、どのくらいかかるとはっきりいう事はできませんが、妊娠中毒症での治療費は健康保険が適用されるため、自己負担は治療費の3割で済みます。

また、医療費が一定額を超えた時は、高額療養費制度を活用できる場合もあるため、確認してみるとよいでしょう。個人で医療保険等に加入している場合は、支払いの対象となっていることもありますので、これも一度確認した方がよさそうです。症状の程度によっては、長期の入院も余儀なくされてしまう妊娠中毒症。普段から食生活等に気を付けて予防を心がけ、早期発見、早期治療に努めたいものです。